農林水産業

浜通り発信ボーノ! 未知のおいしさ

事業計画

加水分解技術による農林水産物の加工・研究及び 6 次産業化商 品開発

様々な要因で衰退する南相馬市等の農林水産業の実態から、省スペース・省コスト・時間短縮で 6 次産業化産品が加工できる機械設備の実用化開発を目指します。また、開発された商品が即販売につながる仕組みも併せて設置します。

実施期間

2018年度~2020年度

実用化開発場所

南相馬市

連携自治体

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現状・背景

社会課題解決に挑戦し続ける広告のプロ、株式会社トレードマークが福島県において斬新な商品製造・開発を経た商品販売を実施したいと考え、平成 30 年度から事業を開始しました。一例として新規技術を活用し、お米を糖度 50°C 超の食品へ加工することで、お菓子や飲料への商品化が可能となります。これら新規商品を世の中に広めることで福島県浜通り地域の農林水産物消費の拡大につなげたいです。

研究(実用化)開発の目標

地域課題解決として浜通り地域に雇用を産むことと農林水産物の消費拡大を目標としています。雇用の創出、食品の製造だけでなくその販売・物流などにも携わった総合事業として 30 名以上の雇用商品の販売による売上利益浜通り地域の様々な農林水産物の活用により、約 7000a(面積)の農地活用と農家収益の拡大

研究(実用化)開発のポイント・先進性

(1)要素技術加水分解技術を用いて製造される商品は、原材料の形態(出荷残りの廃棄野菜など)を活用することができます。また、素材の味・機能・効能を向上させることができます。これらの特性を活かすことで、6 次化商品のバリエーションが飛躍的に広がり、他地域との差別化を図ることができます。
(2)先進性加水分解技術を活用した素材を軸とした商品開発はほとんど行われていません。自然界における食品発酵物は物質分解するまでの時間を要するため、素材によっては腐敗が進み発酵食となり得ないものが多数あります。当技術では短時間で物質分解を可能としているため、今まで販売(製造)されていない新規商品や健康に留意した商品などの開発が可能とされています。
(3)位置づけ弊社開発商品は、食品既存市場に他社では製造できない新しい商品を提案していきます。
(4)開発期間中に直面した課題と対策開発期間中に直面した課題は多数ありますが、一例として加水分解技術を用いた米糖化液を活用したドリンク開発です。糖化液は糖度 50 度を超える甘味があり砂糖代替としてドリンクの甘味料として期待しています。これらを商品として販売する場合は一定期間の賞味期限を保つ必要があり健康に留意した商品とするため天然の防腐剤を添加して開発を進めています。そのため味の調整が難しいという課題に直面しました。対策として適した配合を多数繰り返し一定の商品化目途が立ってきています。

浜通り地域への経済波及効果(見込み)

南相馬市内において製造拠点の設置・稼働を計画し 4 名~ 10 名程度の雇用をスタート時に予定しています。また、浜通り地域の農家(事業者)や食品事業者多数と連携した原料供給から販売までの取引を開始できる事業計画を立案しています。計画を実行し新規性に富んだ 6 次化商品販売展開を達成したいです。

これまでに得られた成果

①成果品・試作品は 20 種類以上を超え、販売展開可能な商品も 5 種類程度となってきています。
②知的財産権は現段階では取得していませんが、令和 2 年度に今までの知見・ノウハウについて都度出願予定です。
③南相馬市 6 次産業化協議会と連携した商品開発や地元企業有志とのコラボレーション企画などもあがってきています。

開発者からの浜通り復興に向けたメッセージ

安心・安全で健康に留意した商品を常に意識して商品開発における実験研究を繰り返していますが、食品商品にとって一番大切なことは「美味しい」ことだと思っています。多くの消費者の方が自社開発商品を「美味しい」という理由から喜んで選択してくれる日を目標に日々努力しています。

事業者の連絡先

トレ食株式会社

福島県南相馬市原町区 3 丁目 461 番の1

TEL : 070-1217-5500 まはた 0244-32-5500(担当:沖村智)

MAIL : okimura@syokulabo.jp