農林水産業

植物ワクチンの開発及びワクチン接種苗の実用化

事業計画

植物ワクチン技術を用いて野菜産地における重大病害の防除に挑む

国内野菜産地において防除が困難とされる病原菌、キュウリとカボチャでは3種または2種の複数種ウイルス、メロンでは土壌伝染性のカビを防除する植物ワクチンの開発及びその接種苗の実用化並びに大量生産システムの開発導入を目指す。

実施期間

2021-2023

実用化開発場所

川俣町

連携自治体

川俣町

開発背景

農業界では、ウイルスやカビが原因となる病害による被害が深刻化しており、特に福島県における露地キュウリ産地では大きな被害が発生しています。本事業では、植物ワクチン接種苗の実用化により、これらの課題の解決を図ります。

実用化開発の目標

【実用化時期】
令和5年度(2023年度)
【販売製品・サービス名】
・キュウリ3種混合ワクチン接種苗(ウイルスガード苗ZCW)
・カボチャ2種混合ワクチン接種苗(ウイルスガード苗ZW)
・メロンワクチン接種苗(カビガード苗FO)
【成果物(最終年度)】
①植物ワクチン接種苗の大量生産システムを確立 ②植物ワクチン接種機を半自動へ高度化開発 ③キュウリ3種混合ワクチン接種苗 ④カボチャ2種混合ワクチン接種苗 ⑤メロンワクチン接種苗
【創出される経済効果】
研究施設整備による地域雇用者の増大及び交流人口の増加。また、ワクチン接種苗の実用化による農業収入の高位安定化。

開発のポイント

【要素技術】
・ウイルス病発生状況調査ノウハウ
・植物ワクチンの選抜技術
・植物ワクチンの製造技術
・植物ワクチン接種苗の大量生産技術
【開発のポイント】
ウイルス病に関しては2種もしくは3種のワクチンを同時に接種すること、複数のウイルス病を防除します。菌類病に関しては、ワクチン接種方法の確立を行い、実用化を実現します。

浜通り地域への経済波及効果

・新規雇用10名(うち、地元雇用者8名)
・新規雇用予定30名(うち、地元雇用者25名)
・拠点立地件数1件(川俣町)
・研究設備整備について地元企業(川俣町)と連携
・福島県内JAや種苗店を通して多くの産地へワクチン接種苗を導入

これまでに得られた成果

・植物ワクチン大量接種機の試作機
・三種混合ワクチン接種苗の試験販売
・生産者圃場での接種苗の実用性評価
・各産地におけるウイルス病発生状況調査結果
・植物ワクチン大量製造技術の開発段階
・植物ワクチン接種技術の開発段階
・植物ワクチン接種苗の開発段階
・株式会社微生物化学研究と業務提携

浜通り復興に向けたメッセージ

本事業を発展させ、川俣町から日本農業ひいては世界農業に革命を興す植物ワクチン及びワクチン接種苗の実用化を実現致します。

事業者の連絡先

ベルグ福島株式会社

福島県伊達郡川俣町大字鶴沢字雁ヶ作92−1

TEL : 024-572-6393(担当:豆塚輝行)

MAIL : teruyuki.mametsuka@bergfukushima.co.jp