エネルギー・環境・リサイクル
石炭灰リサイクル製品(再生砕石)製造技術の開発
事業計画
石炭灰リサイクル製品(再生砕石)製造技術の開発
高品質の石炭灰混合材料を安定して製造するために、多種の配合試験から配合決定のためのデータベースを作成するとともに、現場における品質管理のための分析方法を確立するための研究開発。
実施期間
2016-2018
実用化開発場所
南相馬市
連携自治体
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現状
・石炭火力発電所から発生する原灰(フライアッシュ)の灰種・物性値から製品製造のための適切な配合(添加剤・加水量)を直ちに判断する技術が必要である。
・フライアッシュは原材料石炭の炭種、混合比により性状が異なり、多くの灰種によるデータの蓄積が必要である。
実用化後の事業化目標
浜通り地域の石炭火力において発生している石炭灰の有効活用することによって、産業副産物の地産地消を行い、復興資材の安定供給に寄与し、地域復興に貢献。
実用化開発のポイント
豊富なデータベースをもとに使用する灰種による製品品質を予測するとともに、石炭灰の特性に応じた最適な製造条件を講じることによって、製品コストの低減と安定供給、環境安全性を確保する。
開発技術の先進性
・品質に関わる膨大な情報をデータベース化。
・データベースをもとに最適な製造条件をシステム管理。
・コーティング技術をはじめとする重金属等溶出抑制技術の開発。
・未利用用途の新規開拓。
・安定供給システムの構築。
浜通り地域への経済波及効果(見込み)
本技術・製品の浜通り地域における事業化を達成した場合、新工場設立(H30年)投資額20億円、新規雇用者数11名以上、売上2.5億円等の波及効果。
開発者から浜通り地域の復興に向けたメッセージ
福島県浜通りの復興事業、とりわけ今後「避難解除」となる小高区以南の被災地においては、今後も多くの土木資材が必要となっており、浜通りに位置する石炭火力発電所から発生するフライアッシュ(石炭灰)を主原料とした石炭灰再生砕石等を製造して「復興資材」に活用して頂くと共に、継続する事業を展開することで「雇用創出」を実現いたします。