農林水産業

都市部の木造化に向けた県産スギを活かす異樹種混合・高強度大断面集成材の開発

事業計画

都市部の中高層ビルにおける木材活用の 推進・普及拡大へ貢献

浪江町そして日本が目指す「カーボンニュートラル社会」実現に向け、国内で最も多く生育する「スギ」材を都市部の木造施設へ利用促進すべく、中高層木造で必要とされる性能を有したスギの異樹種混合・高強度集成材の開発を行います。

実施期間

2021-2022

実用化開発場所

浪江町

連携自治体

浪江町

開発背景

世界的な「カーボンニュートラル社会」の潮流により、国内でも数十の高層木造ビルの計画が進む一方、「スギ」材は低強度である点が課題です。スギと他の材を混合接着し、高強度集成材として高付加価値化することで活用機会を拡大します。

実用化開発の目標

【実用化時期】
令和5年度(2023年度)
【販売製品・サービス名】
「ストロング・メガ・ラム」
【成果物(最終年度)】
「ストロング・メガ・ラム」のJAS 認証および部材性能評価
【創出される経済効果】
建築物への木材利用は、森林サイクルの循環を促し、林業や木材産業、運搬業、建設業など地場産業の経済活性化と雇用創出を生むものです。

開発のポイント

【要素技術】
・現行の集成材JAS認証制度を発展させた構成シミュレーション
・集成材ブロックの二次接着技術
・建築設計可能な性能評定のためのデータ集積
【開発のポイント】
従来のJAS 認証制度では実績がなかった構成方法により、経済的かつ安定調達可能な構成による特大断面集成材の生産を可能にします。

浜通り地域への経済波及効果

【雇用数】
実績:26名(うち、地元雇用者22名)
今後の予定:10名(うち、地元雇用者10名)
【拠点立地件数(立地場所)】
1件(浪江町)
【地元企業との連携】
R&D・開発:浪江町との自治体連携として意見交換会を開催しながら開発作業を推進
資材調達:資材調達について福島県、浪江町等の自治体、複数の地元企業や組合と連携
製造:大型部材の運搬、ストックについて地元運送会社と提携
販路開拓:復興地域における今後の施設計画にて、木造化・集成材の活用を協議中

これまでに得られた成果

【成果品・試作品】
開発構成のシミュレーション検討を行った上で試作品を製作し、予備試験を実施
【知的財産権】
1件(実用新案/出願済)
【開発技術】
・ 現行の集成材JAS 認証制度を発展させた構成シミュレーション
・集成材ブロックの二次接着技術
【自治体との連携実績】
浪江町と意見交換会を開催しながら開発作業を推進
【代表的な企業との連携実績】
木質材料学の専門家である岡山大学 中村教授と連携
【メディア露出や受賞歴】
日本クリエイション大賞2021

浜通り復興に向けたメッセージ

福島県産材の新たな需要開発として、浪江町発の大断面集成材を全国の街づくりに活用いただく取り組みを行って参ります。

事業者の連絡先

株式会社ウッドコア

福島県双葉郡浪江町大字棚塩字赤坂1-1

TEL : 024-944-7550(担当:相澤貴宏)

MAIL : aizawa@toju.co.jp