農林水産業
次世代分解技術を活用した養殖の国産エサ生産事業
事業計画
食品残渣を生まれ変わらせ、養殖業界における飼料不足の解決に挑む
養殖業のコストのうち大部分を占める飼料について、廃棄されている動物性原料・植物性原料を活用しつつ、分解技術を応用した低価格・高機能の飼料を開発し、世界的に拡大している養殖マーケットで実用化を目指します。
実施期間
2021-2023
実用化開発場所
南相馬市
連携自治体
-
開発背景
急激な養殖市場の拡大に伴い、飼料の原材料である魚粉の価格が高騰、事業者の経営を圧迫しています。当社の研究開発を成功させ、発信することで、日本の養殖業発展と養殖事業者の誘致等を含めた浜通り地域での水産業の発展に貢献します。
実用化開発の目標
【実用化時期】
令和5年度(2023年度)
【販売製品・サービス名】
食品残渣を再利用した高品質かつ低価格な養殖飼料
【成果物(最終年度)】
・低価格・高品質を実現するための最適な加工技術の確立
・動物性及び植物性原料の配合飼料 魚種に応じた最適原料及び配合比率等、ノウハウの確立
【創出される経済効果】
・ 地元での原料調達による一次産業従事者の売上拡大またはコスト削減
・研究、製造拠点整備による地元雇用者の拡大
開発のポイント
【要素技術】
・特殊乾燥機を用いた動物性原料の分解技術
・機械的処理と化学的処理を組み合わせた植物性原料の分解技術
【開発のポイント】
各原料に複合的な機械処理を行い、酸化の原因となる脂質や原料の持つ臭み等を取り除くことで、従来使用できなかった原料の有効利用が可能となります。
浜通り地域への経済波及効果
【雇用数】
今後の予定:3名(うち、地元雇用者2名)
【地元企業との連携】
R&D・開発:原料分解加工研究では地元企業1社加工物の試験では県内企業1社と連携
資材調達:動物性原料(魚のアラ)及び植物性原料(野菜廃材)を地元企業2社から調達
製造:製造に関して、福島県内企業1社と連携可能か協議中
販路開拓:研究段階のため、現在進捗なし
これまでに得られた成果
【成果品・試作品】
・食品残渣を分解加工した動物性及び植物性原料
・加工後の原料を混合して造粒した混合飼料
・給餌試験データ
【知的財産権】
申請に向けて弁理士と打合せ中
【開発技術】
・動物性原料の脂質や臭みを除去する分解加工技術
・植物性原料のセルロースを除去する分解加工技術
・タンパク質の変性を抑えるための低温加工技術
【自治体との連携実績】
南相馬市に原料調達やPRについて相談中
【代表的な企業との連携実績】
株式会社林養魚場と連携し、実証実験を遂行中
浜通り復興に向けたメッセージ
食品残渣を活用することで、従来捨てるしかなかったものに付加価値を見出し、地域の方々と共に発展できる仕組みを実現できるよう努力して参ります。
事業者の連絡先
株式会社リジェンワークス / 株式会社林養魚場
福島県南相馬市小高区吉名字岩屋堂175番地3 / 福島県いわき市中寺樋ノ口23-1
TEL : 045-782-1133(担当:中山大輔)/ 0248-25-2041(担当:石田信哉)
MAIL : nakayama@regenworks.co.jp / ishida@hayashitrout.com