農林水産業
加水分解技術による農林水産物の加工・研究及び6次産業化商品開発
事業計画
超加速化発酵技術（加水分解技術）の活用＝農林水産物の今までにない原料加工と、簡潔な6次化商品販売ソフト（デザインパッケージの選択・ECサイトへの商品登録・販売（出口戦略））＝誰でも低予算で6次化商品を製造・販売できる仕組みを創ることで、今までにない商品開発と1次産業者の高収益構造モデルを構築するための実用化開発を実施します。
実施期間
2018-2020
実用化開発場所
南相馬市
連携自治体
-
現状・背景
課題１：今までにないユニーク商品の商品開発が必要であり、現在の商圏ではより個々のニーズにこたえる必要があることと、浜通り地域産品を有効活用します。
課題２：6次産業化商品の課題は、製造から販売までが資金・技術・収益でハードルが高いことと、販路が拓かれていないことによる収益確保・継続性が課題です。個々の農林水産業者では参入が困難なことです。
研究（実用化）開発の目標
①平成32年度事業完了までに、各地域の商品企画・開発・ブランディングの実施完了を目指します（浜通り地域15市町村）。
②平成32年度以降、実用化開発機器及びソフトを導入後、
売上高 480,000,000円
雇 用 製造部門 10名、販売部門 EC 2名 他5名、総合拠点（物流・コールセンター）20名、合計 37名
他原材料 48,000,000円消費
を目標とします。
研究（実用化）開発のポイント・先進性
加水分解技術（超加速化発酵装置）
①超高速発酵で食品の製造が可能。
②自然発酵では不可能な発酵食品の開発が可能であり、地域特色を活かした商品開発が可能。
例）完全無添加で製造可能な地域の野菜と水産物でつくるソース（調味料）
例）加工で排出される不要物を活用した地域商品
6次産業化に特化したECサイト
①簡単に商品のデザインパッケージ（ボタン一つで選択）が可能。
＊製造・作成するだけで現在は高額なお金がかかる。
②商品の掲載を簡単にし、商品を求めるお客様へ直接商品情報を届けるECサイト
③インターネットサイト（Web）上で、専門知識を要する専門家とお客様をつなげるサイト
浜通り地域への経済波及効果（見込み）
浜通り地域15自治体において、6次産業化商品の売上及び原材料（農林水産物）消費が見込めます。この場合、当社売上ではなく各地域の取組みとなるため、各地域の取組みによって差はあるものの、最低値として、１自治体1商品を16個/日～32個/日で販売した場合、
■年間売上高として、
45,000,000円～100,000,000円。
■原材料消費として、
13,500,000円～30,000,000円
の経済波及効果が見込めます。
一日あたり16個～32個の商品販売は低設定目標値であり、地域ごとの取組みによって上記の数字を超える大きな経済波及効果があると考えます。
これまでに得られた成果
■原材料の粉砕と加水を同時に行えるミキサー装置（実用化版）
■福島県産の農林水産物の評価と加水分解技術によって製造された商品（案）の市場評価（市場調査報告書）
■ECサイトの要件定義及び基礎システムの構築(含むデザインパッケージ)
■加水分解技術を応用した商品企画開発
加水分解技術によって製造されたお米を原材料にした糖化飲料各種や野菜を原材料にしたスープ各種など。
開発商品については、短時間で美味しく素材のうまみを活かした商品であり、これら企画を軸に商品バリエーションを
増やすことが可能です。
開発者からの浜通り復興に向けたメッセージ
浜通り地域の各自治体の皆様と早期に協力して商品開発・販売をするための組織・仕組みづくりを推進したいと考えております。そのために、現在抱えている6次産業化の課題や商品販売における想いなどを共有していくことが重要と考えております。
当社は浜通り地域における「食」産業の復興が、当地域にとって象徴的だと考えておりますが、開発された商品が安全・安心で美味しく、今までにないものとして世の中に提供できることを目標としております。何よりも新しい食産業がこの地域の代名詞となればと思っております。