農林水産業

アグリセンシングを活用した山葵栽培技術の研究開発

事業計画

わさびの超促成栽培技術をライセンス提供し、市場拡大を実現

高度なセンシング技術を活用した葉わさびの栽培の研究・開発を進めており、定植から2.5ヵ月で収穫可能とする超促成栽培技術を確立。また、独自開発した微生物培養土を用いることで沢でしか収穫できない本わさびの収穫を実現しました。

実施期間

2019-2021

実用化開発場所

相馬市

連携自治体

-

開発背景

飯舘、伊達等の中山間地において、震災以前は120軒を超える生産者が葉わさびを生産していましたが、震災により壊滅的打撃を受け、今も復興は困難な状況にあります。本技術を用いることで平地で産地復活を図ります。

実用化開発の目標

【実用化時期】
令和3年(2021年)
【販売製品・サービス名】
相馬わさび
【成果物(最終年度)】
超促成栽培による葉わさび及び本わさびの市場出荷
【創出される経済効果】
有用成分を高含有したわさびの促成栽培技術のライセンス提供を通した生産規模の拡大による産地復活及び地元雇用の拡大

開発のポイント

【要素技術】
・有用成分を高含有化したわさびの栽培技術
・植物栽培における微生物の培養・活用技術
・ 抗菌・殺菌・健康食品向けわさびの一次加工技術
【開発のポイント】
わさびの露地栽培では収穫まで2-3年を要しますが、当該技術を用いることで、葉わさびは定植から2.5ヶ月、本わさびは1.5年での収穫が可能となります。

浜通り地域への経済波及効果

【雇用数】
実績:1(うち、地元雇用者1名)
今後の予定:3(うち、地元雇用者3名)
【地元企業との連携】
R&D・開発:葉わさびの乾燥手法で南相馬市の企業と連携
資材調達:ハウス部材・葉わさびの加工・消耗資材で地元企業3社より調達
製造:わさびの栽培技術のライセンス先として地元企業1社と協議中
販路開拓:販路開拓では、JA ふくしま未来と連携

これまでに得られた成果

【成果品・試作品】
・ 微生物を活用したわさびの超促成栽培技術を確立
・ わさびの有用成分の含有量の増加手法を確立
【知的財産権】
1件(特許権|出願中)
【開発技術】
① 超促成栽培を実現する微生物培養土および特殊肥料の技術
②わさびの種子の発芽技術(特許出願済み)

浜通り復興に向けたメッセージ

浜通り地域のわさびの産地化を進めるとともに、福島産の高付加価値なわさびのブランド化を推進することで、浜通り地域への復興に寄与いたします。

事業者の連絡先

アグリ・コア株式会社

福島県相馬市柚木字一ノ坪115-1

TEL : 0244-26-9844(担当:若杉三重子)

MAIL : miew@agricore.co.jp