農林水産業
「バイオリファイナリー6次化」による農産物(ケナフ)由来リグニン及びバイオカーボンの開発
事業計画
「バイオリファイナリー6次化」による農産物(ケナフ)由来リグニン及びバイオカーボンの開発
浜通り地域、特に原子力災害区域で食用作物による営農再開が困難視されている現状を踏まえ、工芸作物ケナフによる早期営農再開と、潤滑油添加剤等の原料となるリグニン及びバイオカーボンの開発を目指す。
実施期間
2016
実用化開発場所
南相馬市
連携自治体
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現状
・リグニンは植物細胞壁を構成する成分であり、天然高分子資源として注目されているが、利用技術は研究開発途上。
・浜通りはリグニンの原料になるケナフの栽培に適しておりバイオリファイナリー産業にとって好立地。
実用化後の事業化目標
2021年のケナフバイオカーボン年間生産量0.5~1トン、国内外化学メーカー等に販売(年間出荷額10~20億円)。
実用化開発のポイント
ケナフリグニンから製造されるバイオカーボンは潤滑油添加剤等として高収益が期待できるハイテク素材。従来の化石資源カーボンにはない特性を活かした新規性の高い製品の開発がポイント。
開発技術の先進性
・大型農業機械を駆使し大面積で効率的なケナフ栽培を行う。
・飼料作物等との輪作により農業経営の多角化を図る。
・ケナフリグニンは穏和な条件で抽出できるので木質リグニンにはない性質をもつ。
・熱プラズマ処理等の独自技術でケナフリグニンからバイオカーボンナノ粒子を製造する。
浜通り地域への経済波及効果(見込み)
ケナフリグニン、バイオカーボンの浜通り地域における事業化を達成した場合、新工場設立(2018年)投資額1億円、新規雇用者数5名、売上4千万円等の波及効果。
開発者から浜通り地域の復興に向けたメッセージ
・農産物(ケナフ)からハイテク素材(リグニン、バイオカーボン)を製造する「バイオリファイナリー6次化」で浜通りの農業復興を後押しします。
・異業種企業の農業新規参入や移住者の新規就農等、浜通り地域への企業進出と移住・交流人口増加の呼び水になることを期待しています。