エネルギー・環境・リサイクル
地域への再エネ導入拡大に貢献する、リユース蓄電池システムの大規模化技術の開発
事業計画
「蓄電」を事業とするために、リユース蓄電池の大型化と経済性改善に挑む
リユース蓄電池の多数接続技術開発等によってシステムの大規模化に取り組むとともに、複数の機能を持った制御技術(マルチユースEMS)を確立し、地域の再エネ導入の課題に対応する「蓄電事業」の体制を構築します。
実施期間
2021-2022
実用化開発場所
浪江町
連携自治体
浪江町
開発背景
浪江町をはじめとする福島エリアは送電線網が脆弱で、再エネの追加導入が容易ではありません。経済性の高い大規模リユース蓄電システムを実現することで、送電線を張り巡らせるのではなく、地域で再エネを活用する次世代型電力システムを目指します。
実用化開発の目標
【実用化時期】
令和4年度(2022年度)
【販売製品・サービス名】
「蓄電ステーション」(交換式大規模リユース蓄電システム)
【成果物(最終年度)】
経済性の高い「大規模リユース蓄電システム」の完成と、地域で深刻化している再エネ導入の課題に対応する「蓄電事業」の体制構築
【創出される経済効果】
大規模送電線増強に代わる、地域主導の大型蓄電事業への設備投資、及び、蓄電・エネルギーサービス事業に関わる雇用の創出
開発のポイント
【要素技術】
・車載用と定置用で異なる電池制御設計のすり合わせ技術
・安全装置の設計技術
・電力データの分析及び最適化制御設計技術
【開発のポイント】
車載用電池は、電力用途とは異なる設計思想で開発されており、定置用に利用するためには、新たな高出力・大容量化のシステム制御技術が必要になります。
浜通り地域への経済波及効果
【雇用数】
今後の予定:5名(うち、地元雇用者4名)
【拠点立地件数(立地場所)】
1件(浪江町)
【地元企業との連携】
R&D・開発:電池の制御技術・システム設計について地元企業1社と共同で開発
資材調達:大型蓄電システムの建築資材を地元企業2社より間接的に調達予定
製造:大型蓄電システムの建設工事にあたり地元企業2社に見積依頼
販路開拓:浪江町と共に、地元エネルギー関連事業者2社へのサービス提供に向け協議中
これまでに得られた成果
【成果品・試作品】
リユース蓄電池の多数接続に対応するシステム制御装置を組み込んだ大規模蓄電池システムの構築と設置場所の太陽光発電との連動制御(ローカルEMS)
【知的財産権】
1件( 権利化手続き中)
【開発技術】
・リユース蓄電池の多数接続に対応する「システム制御装置」
・需要家の太陽光と連動し、構内のゼロエミッション化を実現する「ローカルEMS」
【自治体との連携実績】
浪江町・福島県(カーボンニュートラルまちづくりの検討)
【代表的な企業との連携実績】
当社の事業会社であり地元企業である、4Rエナジーと共同で技術開発を行っています。また、福島県を通じて、福島送電と連携協議中です。
浜通り復興に向けたメッセージ
再エネ導入拡大のソリューションを確立し、福島県発の 技術として全国へ展開、日本のゼロエミッション化に貢献 すべく邁進して参ります。
事業者の連絡先
住友商事株式会社
福島県双葉郡浪江町大字藤橋字亀下63番2
TEL : 080-1379-8662(担当:和田聡)
MAIL : satoshi.wada@sumitomocorp.com