エネルギー・環境・リサイクル
デジタルグリッドルータ(DGR)を用いた自立分散型エネルギーシステム実用化開発
事業計画
デジタルグリッドルータ(DGR)を用いた自立分散型エネルギーシステム実用化開発
太陽光発電、ディーゼル発電機、電力系統など複数の電力ソースを機動的に活用する仕組みを、デジタルグリッドルータ(DGR)を用いて構築。
実施期間
2016-2018
実用化開発場所
いわき市
連携自治体
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現状
・現在は電力系統からの一方向の給電。系統ダウン時に需要家側が受ける影響大。
・再エネは系統売電から自家消費が求められる傾向だが、高コストな蓄電池が求められる。
・リスク軽減のため多様なエネルギーの組合せが求められるが、需要家自身で価格・CO2排出係数に応じて動的に電源ソースを選ぶ方策はない。
実用化後の事業化目標
2020年度以降、本実証場所のある工業団地内やその他、いわき市を中心とする浜通り地域を軸に水平展開。
実用化開発のポイント
実際の工場需要家を対象に複数電源ソースを動的に選択できるとともに、停電時は瞬断なく自立可能なエネルギーシステムの実現が可能になる。
開発技術の先進性
・定められた優先順位に従い、複数の電源を動的に選択可能なシステムを開発。
・複数需要間で自家発電機を共有し稼働率⇒エネルギー効率を高める仕組みの開発。
・事業所間をコミュニティグリッドで結ぶ事業モデル。
・DGR集積回路化による標準機開発。
浜通り地域への経済波及効果(見込み)
2022年までにいわき市の製造業等の需要家の20%に本事業で開発したサービスを普及展開することで、関連事業の雇用機会増大70名、投資額約21億円、サービス売上22億円/年 等の波及効果。
開発者から浜通り地域の復興に向けたメッセージ
・この実用化開発・事業モデル構築の成功により、電力系統に負担をかけることなく、電力系統と再エネを含む分散電源のシームレスな共存が可能になる仕組みを拡げることを目指しています。
・浜通り地域から世界に向けて新しい電力制御システム・事業モデルを発信し、浜通りはもちろん、福島県・日本のエネルギー分野での地位向上に貢献したいと考えています。