エネルギー・環境・リサイクル

福島県に建設される大型風力発電機のタワー製造を担うための実用化開発を行います

事業計画

風力発電の急速な大型化に伴う高強度、高耐久大型タワーの国 産化へ向けた実用化開発

福島県「阿武隈・浜通りエリア風力発電構想」における風力発電機の大容量化に伴い、より高強度・高耐久で大型化したタワー製造を実現するために、実証機を試作し、高品質な製造技術の修得等、各工程の検証を行います。

実施期間

2019年度~2021年度

実用化開発場所

いわき市

連携自治体

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現状・背景

日本での風車タワー国内製造実績がほとんどなく、現状では海外からの輸入に頼っています。また、発電量の大容量化にともない、タワーも大型化する傾向にあります。これらに対応し、福島県にて計画されている大型風力発電機のタワーを国産化すべく、2017 年 7 月に竣工した弊社の日本初となる風車タワー専門工場にて実証開発を行います。

研究(実用化)開発の目標

福島で計画されている風力発電構想へのタワー納入に向けて、風力発電機メーカーの認証取得、県内へのタワー納入を第一目標とし、本格軌道に乗った後、直接新規雇用数40人を目標とします。

研究(実用化)開発のポイント・先進性

急速な技術革新により、福島県に建設を予定されている風 力発電機は発電容量とともにタワーも大型化・高強度化してきています。これらの受注獲得を実現するためにも、実機の試作検証を行い、大型風車メーカーのサプライヤー認証を得る必要があります。
本補助事業においては県内に建設が見込まれている風力発電機メーカーの認証取得へ向けて、実用化開発を行います。国内においてはタワーを専門に製造する競合はなく、中国・韓国等が競合となっており、日本ではほとんど経験のない風車タワー製造についての技術を習得し、経済性のあるタワー製造を行い、日本初の国産風車タワーメーカーとして風力発電産業集積へ寄与します。

浜通り地域への経済波及効果(見込み)

今事業の実用化により、福島浜通り産タワーが証明されることで 40 名以上の雇用と 15 億円規模新規生産工場増設が見込まれます。 また、弊社が受注した暁には消耗品、材料加工、電気部品等多くのものを浜通り地域から調達することとなります。

これまでに得られた成果

風車タワーの実証を通じて、試作部品および製作・風車メーカー認証に関わる各種書類等を作成していく中で、タワー製作に関わるノウハウを蓄積することができました。
福島県のふくしま風力発電関連産業事業化ワーキンググループやいわき市のいわきウインドバレー推進協議会にて関連企業と連携し、福島における風力産業集積を目指して引き続き邁進していきます。

開発者からの浜通り復興に向けたメッセージ

福島阿武隈、浜通り風力プロジェクトの大型風車建設が本格的に動き始めるので、本補助事業の成果を生かしてメーカー認証取得、受注獲得し、メイド・イン・ジャパン、メイド・イン・福島のタワーを納入していけるよう邁進し、地域の産業集積に貢献致します。

事業者の連絡先

会川鉄工株式会社

福島県いわき市四倉町上仁井田字東山 46

TEL : 0246-32-3811(担当:営業企画部 吉田圭二)

MAIL : ke-yoshida@aikawatk.co.jp