廃炉

廃炉、除染を促進する、小型・軽量な全方位型放射線イメージングシステムの開発

事業計画

廃炉に向けた小型・軽量な全方位型放射線イメージングシステムの実用化

極限の高線量環境下における放射線量率マップとカメラで取り込んだ画像をVR画面上で融合し、3次元リアルタイムマッピング可能な全方位型放射線イメージングシステムを開発します。

実施期間

2022-2023

実用化開発場所

相馬市

連携自治体

富岡町

開発背景

福島第一原子力発電所の廃炉に向けて、燃料デブリの取り出しや周辺環境の調査が急務となっています。廃炉や環境調査を含め幅広い用途に適用できる安価・軽量な放射線イメージング装置・システムの開発が求められています。

実用化開発の目標

【実用化時期】
令和6年度(2024年度)
【販売製品・サービス名】
「全方位放射線イメージング装置(FRIE)」、「超高速 GAGGシンチレータ」
【成果物(最終年度)】
小型・軽量で全方位からの放射線をリアルタイムにイメージングすることが可能な放射線イメージング装置の開発
【創出される経済効果】
製品だけでなく核となる構成要素すべてを浜通りで生産。イメージングシステム事業・シンチレータ結晶事業あわせて年間約80億円@2028年の売上を計上する予測

開発のポイント

【要素技術】
FRIE(Fractal Radiation Imaging Element):検出器形状にフラクタル構造を取り入れることで、あらゆる方向に感度を持ちながら、イメージングも可能。
【開発のポイント】
1.小型化:難加工性タングステン合金遮蔽体のフラクタル形状への微細加工技術
2.高計数率:炉内環境で動作可能な超高速GAGGシンチレータ単結晶の開発
3.低コスト化:単結晶製造にかかるコストを大幅に低コスト化するための原料連続供給機構の開発

浜通り地域への経済波及効果

2024~2028年中に装置事業で22名、結晶事業で26名の新規雇用者を相馬市内で予定しています。また、製品だけでなく核となる構成要素すべてが相馬市で生産されるため、順調に業績を伸ばした場合には、年間約80億円@2028年の売上を計上します。

これまでに得られた成果

FRIE検出器の試作1号機、2号機を作製し、高線量環境でフィールド試験を行いました。測定した放射線データは開発したマッピングソフト上でカメラ画像と融合し三次元マッピングすることに成功しています。また、富岡町とは令和4年2月25日に、包括連携協定を結び、低線量環境でのフィールド試験を共同で進めています。

浜通り復興に向けたメッセージ

福島第一原子力発電所の廃炉に向けた一大産業拠点を相馬市に構築し浜通り地域の経済活性に貢献できるよう邁進して参ります。

事業者の連絡先

株式会社C&A / 株式会社EXA / 株式会社スター精機

福島県相馬市石上字南蛯沢629-1 / 福島県相馬市石上字南蛯沢629-1 / 福島県相馬市石上字南蛯沢390

TEL : 022-796-2117 (担当:吉川彰) / 022-397-6291 (担当:佐藤浩樹) / 0244-36-2411 (担当:星智憲)

MAIL : info@c-and-a.jp / sato@exa-inc.com / t,hoshi@starseiki.jp