医療関連

予防可能な病気を防ぎ、住民が長く健康で暮らせる福島県を実現

事業計画

医師不足地域に対応した、医療データの活用による予防型医療プラットフォームの開発および実証事業

医療データの活用と保険者・医師会・その他の担い手の連係によって、健康合理性・経済合理性の高いヘルスケアサービスを提供。予防可能な病気を防ぎ、住民が長く健康で暮らせる福島県を実現します。

実施期間

2018-2020

実用化開発場所

いわき市

連携自治体

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現状・背景

福島県には
①人口減少(平成20年から継続して減少)
②生活習慣病での死亡者多数(全国ワースト8位)
③深刻な医師不足(10万人あたりの医師数全国41位)
という、健康に関する課題があります。課題解決には「病気にさせない」医療の仕組みの構築と「多職種連携による効率的な健康づくり」が必要です。

研究(実用化)開発の目標

まず、いわき市を実証事業の拠点とし、いわき市の国民健康保険加入者を対象とした健康づくりに取り組みます。併せて、全国健康保険協会や福島県内の健康保険組合等の協力も得ていきたいと考えています。福島県内での実用化を進め、本事業の横展開を目指した活動を行います。

研究(実用化)開発のポイント・先進性

保険者保有のデータを取り込んで解析し、解析結果から健康リスクがある人を簡単に抽出できるツールを開発します。さらに、オペレーターが実際に健康づくりを実施するためのコンテンツやアプローチ機能をワンストップで提供します。各病院での検査結果や処方の内容を関係機関で共有することで、患者さんがよりよい医療を受けることを目指す医療連携ネットワークはすでにありますが、本事業は「病気になって病院へ行く」前の段階の潜在的な患者さん、つまり健康リスクはあるがその認識がない、受けるべき診察を受けていない人へのアプローチをデータに基づいて行い、病気にさせない医療を実現します。

浜通り地域への経済波及効果(見込み)

●現在保有する医療リソースを有効活用することで医療の利用効率があがり、健康寿命が延伸。その結果、消費行動の促進などによって地域産業の活性化が期待できます。
●健康リスクを十分に手当てできていない人の掘り起こしと、保健指導等による健康リスクの管理・改善が可能になるため、そうした保健事業の担い手が必要となり、浜通り地域での雇用を創出します。
●データに基づく予防医療という先進的な医療モデルを構築することで、新たな医療モデルに関心を持つ医療専門職の、福島県への誘致にもつながります。

これまでに得られた成果

保険者保有データの解析及び解析結果のWeb表示を行い、健康リスク者の抽出を行って実際の保健事業を行う保健事業健康投資支援システムを開発しました。さらに、同システムと連携して個人への医療情報連携と声掛けを効率化できる、スマホアプリを開発しました。2019年1月に、いわき市、いわき市医師会と「いわき市民の健康づくり等に関する連携協定協力書」を締結し、地区別の健康リスクの可視化を行いました。

開発者からの浜通り復興に向けたメッセージ

ミナケアは、「ずっと元気で、の思いをカタチに」をビジョンとして、自治体や保険者のデータヘルス支援や企業の健康経営支援を行っています。健康に投資して病気にさせない「投資型医療Ⓡ」実現のため、福島県の自治体、保険者、医療機関、企業、住民と連携し効率的な健康づくりを進めてまいります。

事業者の連絡先

株式会社ミナケア

東京都千代田区内神田1丁目1-7 東大手ビル4F

TEL : 03-6262-5311(担当:有光夏子)

MAIL : mc_info@minacare.co.jp