現在課題となる在宅医療、災害地救急医療向け携帯型Ⅹ線撮影装置

現在癌は2人に1人が発症する病気となっており、その早期発見、早期治療が望まれています。そこで在宅医療および介護現場さらに過疎地や被災地で機動性を発揮でき、省電力でモバイルバッテリーでの駆動が可能で、使用場所を選ばないポータブルの医療用X線撮影装置を福島県発の技術で製品化します。

ターゲットは、在宅医療、地方医療、災害地、被災地などの医療現場です。販売方法は、有力な製造販売業者とのマッチングを行い、薬事承認に向けて準備を進めております。
2020年度に販売を開始することを目標に開発を進めています。

浜通り地域への経済波及効果（見込み）

弊社は本社/工場/研究所ともに福島県いわき市に立地しております。本事業において新規雇用の創出の実現、および総額2億円の設備投資を実行いたしました。また、浜通り地域の企業様との連携により試作品の製作を行なっております。今後の製品化、販売の開始に向けて浜通り地域の企業様との連携をいっそう強めてまいります。

これまでに得られた成果

開発した冷陰極Ⅹ線管の電極部分はピュアロンジャパン独自のプラズマＣＶＤ成膜方法で成膜（特許取得）したカーボンナノ構造体から成る電子源を採用しています。このⅩ線管は、電子源の予備加熱が不要であるため消費電力を低く抑えることができます。（電源を切ればⅩ線が出ないため管理も容易です。）予備加熱が不要であることから、即座に撮影ができモバイルバッテリーなどの電源にて使用が可能です。すでに産業用としては商品化されております。

開発者からの浜通り復興に向けたメッセージ

現在、癌は2人に1人が発症する病気となっており、その早期発見、早期治療が望まれています。現在行われている健診の他に在宅医療および介護施設、さらに過疎地や被災地などでのⅩ線撮影、診断装置のニーズが急速に高まっているなかで、福島県浜通り地方において、今までになかった新たは技術を用いた先進的な医療機器開発を進めてまいります。