医療関連
地域医療を支える往診型一次救急支援、遠隔(オンライン)による診療・決済、及び高齢者見守りシステムの開発事業
事業計画
地域医療を支える往診型一次救急支援、遠隔(オンライン)による診療・決済、及び高齢者見守りシステムの開発事業
モバイル端末を接続したクラウド型システム及びいわき市に設置したオペレーションセンターにおける人的作業を複合的に活用した⑴夜間休日を中心とした往診型の一次救急支援システム、⑵遠隔(オンライン)による診療・決済システム、及び⑶高齢者見守りシステムの研究・開発です。
実施期間
2017-2018
実用化開発場所
いわき市
連携自治体
-
現状・背景
救急医療については、「搬送の長時間化」「救急受入容量圧迫」が全国で起きています。
軽症の患者によるいわゆる「コンビニ受診」や「救急車の不適切利用」などが原因です。
いわき市では「いわき市地域医療を守り育てる基本条例」を制定し、医療機関の適切な利用を市民に呼びかけています。
研究(実用化)開発の目標
地域医療に関する課題は山積です。しかしながら、これまでは都市部で業務に従事しながらも地方での仕事にもチャレンジしてみたいという医療従事者の皆様に対して、当社はITシステムや仕組みづくりで支援しながら全国的な普及を促進していきたいと考えています。
研究(実用化)開発のポイント・先進性
本研究開発のポイントは、課題解決への緊急度が高い「一次救急を支援」することにあります。地域の医療機関との機能分担をしながら、診察・診療・治療が必要な患者に確実に到達することを目指します。
上記ポイントを実現するために、①通話やアプリによる一次救急依頼システム、②往診用診察記録システム、及び③オペレーションマネジメントシステムを構築します。これまでの実績を活かしながら、地域の実情に沿って一次救急を行うための仕組みに仕上げます。
次年度では一次救急医療支援継続に加え、遠隔(オンライン)による診察・決済や高齢者の見守りシステムの開発を実施して行きます。
浜通り地域への経済波及効果(見込み)
2020年には、本事業でソフトウェアエンジニア、インフラエンジニアおよびオペレーションセンター職員として100名超の雇用を創出ながら、本事業を活用して10名を超える非常勤の一次救急医師の確保につなげます。
これまでに得られた成果
平成29年度に予定していた福島県浜通り地域にて一次救急を支援するためのシステム開発を完了しました。
開発者からの浜通り復興に向けたメッセージ
当社はDigitalHealthTechスタートアップとして国内・海外への展開を見据えた商品・サービス開発をしています。
その一方で、浜通りの地域医療に直接的に貢献するための活動も行ってきました。昨年は1月に広野町の医療を支援するために「ふるさと納税xクラウドファンディング」の実施を提案して実行しました。また9月には20名ほどの医学生・若手医師が東京からいわき市に合宿で訪れ、いわき市役所・いわき市医師会・いわき市病院協議会の皆さんと議論する機会実現を支援しました。
ITやAIは完璧なものではありません。アナログも重要です。利用する皆さんの実情を鑑みて地域医療に貢献しながら、福島県浜通り地域の医療及びIT産業の振興に努めて行きます。