ロボット・ドローン

マルチコプター型UAV自動航行システムの開発

事業計画

インフラ点検等の商用活動への適用を目的とした、マルチコプターUAV(Unmaned aerial vehicle)自動航行システムの開発。
構造物を含む3次元地図を利用した、自動フライトプラン生成や、被検査物の自動飛行・撮影、また無線で地上での飛行管理により、誰でも安全な点検を行えるUAVシステム(以下UAS)を開発しています。

実施期間

2016-2018

実用化開発場所

いわき市

連携自治体

-

現状・背景

送電インフラなどの点検ニーズに対し、従来のUASによる点検においては、安全等への配慮から、有視界による遠隔手動操作が基本で、精密な飛行・作業には限界があり、また飛行・作業を行うためには、限られた熟練操縦者が必要になることから、誰でも安全に点検を容易に行うことのできるUASが望まれています。

研究(実用化)開発の目標

UASの自動・自律航行の実現により、無視界、遠距離でも、安全な点検を行うことができます。
①構造物を含む3次元地図を利用した、自動フライトプラン生成
構造物を地図上で管理を行い、被検査物を指定すれば、自動でフライトプランを生成します。
②被検査物の自動飛行・撮影
機体に搭載したセンサー機器及びプログラムにより、被検査物を検出、距離・方向を認知し、機体位置、及びカメラ方向の制御を行うことで、高解像度で撮影を行うことができます。
③地上からの飛行管理
機体との無線通信により、計器・工程の確認、飛行時間・距離の管理、撮影画像の確認を行うと共に、フェールセーフのための緊急動作指示などが可能です。

研究(実用化)開発のポイント・先進性

インフラ自動点検システムとして2019年中の実用化・事業化を予定しています。
最初の点検対象として、需要の多い送電インフラ設備(電線)点検機器・サービス事業を実用化し、2020年までに、4億円程度の事業規模を目指しています。また並行して点検対象を風力発電などに拡大することで、事業の横展開を目指します。

浜通り地域への経済波及効果(見込み)

本活動は、福島ロボットテストフィールドの活用や、福島県で推進する風力発電における点検事業への展開などが考えられ、福島県の目指す、ロボット産業や、風力発電関連産業の一端を担える可能性があります。
これらを目的としたインフラ自動点検システム機器の開発・製造、および販売を、浜通り地区で実施することで、雇用創出を行うと共に、浜通り地区の活性化に貢献できると考えています。

これまでに得られた成果

これまでに送電インフラ点検業務に適用した、電線の自動撮影を行う機体システムおよび以下ソフトウェアを開発しました。
■被検査物の検出を行い撮影する機器およびソフトウェア
■構造物を含む3次元地図上で、フライトプランを生成する地図アプリケーションソフトウェア
■地上で自動飛行遠隔管理を行う地上局ソフトウェア
本ソフトウェアを搭載した商品開発を実施しており、予定通り2019年度に実業務に適用し実用化される見込みです。
今後は継続的に機能の高度化を行うと共に、他インフラ点検への適用を予定しています。

開発者からの浜通り復興に向けたメッセージ

UASの開発・運用は、徐々に実用化の目処が立ってきました。課題は残っていますが、まずは実用化してみようと思う技術者達の情熱が、実用化への扉を開き始めたところです。ロボット技術はこれからの組み込み製品の根幹となるものですが、その技術範囲は広く、一社で全てを賄っていくことは困難です。少量多品種のカスタム部品作成、ソフトウェアの開発とテスト、さらに過酷な運用現場でのフィールドテストと信頼性評価など、さまざまな技術を必要としています。ロボット技術の発展による浜通り地域の復興に向けて、是非、ご協力をお願いいたします。

事業者の連絡先

アルパイン株式会社