ロボット・ドローン

自律型ドローンロボットにより山岳救助を劇的に効率化する「捜索支援システム」の開発実用化事業

事業計画

近年、山岳登山者が増加傾向にあり、それに伴い道迷いの通報者が増加しているため、救助側に負担がかかっています。登山者および消防・警察双方に安全かつ効率的な捜索・救助が行えるようドローンを使用した捜索システム及びAED・AIDキッド等を搬送するシステムの研究開発を行っています。

実施期間

2017-2019

実用化開発場所

広野町

連携自治体

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現状・背景

技術課題としては、災害大国である日本において、いかに安全かつ迅速に捜索・救助を行え、簡易的なオペレーションのみで利用できるシステムを提供できるかが大きな課題となります。研究の現状は、実装レベルでは若干の改修はあるものの、実用化後の運用・保守面を考慮したシステム改修フェーズに入っています。

研究(実用化)開発の目標

平成32年度より営業活動を行う予定であり、営業、保守・運用スタッフとして浜通り地域内で初年度3名、2年目3名の雇用を目標としています。

研究(実用化)開発のポイント・先進性

山岳で実証可能なシステムであれば、全ての情報収集活動において流用が可能と考え、あえて難易度の高い山岳救助をターゲットにし、開発を行っています。またドローンから上空、陸上からはロボットでは判別できない嗅覚を持ったサイバー救助犬をシステム連携させることにより、情報収集、救助者発見までの一連の救助活動を効率化できるシステムです。更に遭難者向けにも自律帰還機能及びシステム連携機能を持ったスマフォアプリを開発することにより、救助者のみならず遭難者の支援も考慮したトータルパッケージとなっています。

浜通り地域への経済波及効果(見込み)

5年後までに本事業における新規雇用予定者数10名(広野事業所 ふくしまデジタル・コンテンツ・センタのみ)

これまでに得られた成果

①帰還支援スマートフォンアプリ:登山者向けの自律帰還AR機能等
②捜索情報管理システム:リアルタイム映像LTE伝送映像管理含む捜索情報管理システム
③捜索ドローン用搭載システム:全システムメインコントローラ
④物資運搬用搭載システム:全システムメインコントローラ
⑤グランドコントロールアプリケーション:PC用アプリケーション

開発者からの浜通り復興に向けたメッセージ

震災からの復旧が進んでいますが、地方において人口減少問題が大きな課題となっています。その対策として魅力ある雇用を産むべく地域全体で連携し、連続的なイノベーションが起こる浜通り地域となれば流入人口も増え、課題解決の一つの強みとなると信じ、弊社では取り組んでいるので、同じベクトルを向いた企業と連携・協力して行きたいです。

事業者の連絡先

エム・デー・ビー株式会社