インフラ点検用に最適化された 自動追尾飛行・撮影 UAV システム

当社の新事業領域として、自動・自律飛行で架空地線の欠陥を検出する点検用 UAV システムを実用化し、サービス事業を開始しました。飛行安定性の向上といったシステム改善のニーズや、電力線や送電設備、鉄道、通信等のインフラなど、点検範囲の拡大に対するニーズがあります。

2020 年度、新機能の一部サービス導入、2021 年度以降 に実用サービス導入を目指します。電力インフラ点検事業者に加え、電鉄事業者、通信事業者に対して、機器販売・サービスの提供、点検サービス請負を行うことで、売り上げ規模は約 4.9 億円~を目標とします。

浜通り地域への経済波及効果（見込み）

いわき市の企業である当社、および、浜通りの外注先にて、UAV システムの開発で 20 名程度の雇用拡大、当社、および浜通りの協力工場にて、UAV機体、周辺機器の生産を行うことで 10 名以上の雇用拡大を見込んでいます。 また、福島県でのインフラ等巡視点検事業を実施することにより、ドローン操縦者・監視者が必要になるため雇用の創出が見込めます。

これまでに得られた成果

2016-18 年度の補助事業において、架空地線点検用 UAV システムの開発を実施しました。2019 年、電力会社との共同プレスリリースを実施、市場導入を行いました。国際ドローン展、CEATEC、ロボットフェスタふくしま等の展示会へ出展し、多くの引合がありました。今年度は、点検対象拡大のための開発を実施、2020年度に製品化を予定しています。

開発者からの浜通り復興に向けたメッセージ

浜通りのロボティクス開発環境とそこで培われた技術は 実用化に向けて徐々に成果が出始めています。 浜通り発のロボティクス技術が、少子高齢化や大規模自然災害の多発など様々な困難に直面している日本を救う技術の原動力となるよう、頑張っていきたいと思います。