大規模災害発生における情報共有システムの在り方

昨今、国内外において各地で自然災害が頻発しています。特に南海トラフ巨大地震については発生が確実視されている一方、災害に対して脆弱な島国の防災体制の強化は喫緊の課題です。災害発生直後の人命救助や適切な救援、復旧支援策を講じる為に正確で迅速な情報把握が不可欠です。我々が開発する無人航空機を活用する事で、広域災害発生直後の被災地情報を迅速かつ正確に収集分析し、人命救助とその後の迅速な救援・復旧作業に貢献する事が可能となります。

実用化開発期間完了までの目標として以下を掲げています。
○ 製造試験整備拠点を整備し、浜通り地域での雇用促進を図る
○ 日本国内に、弊社拠点含めた多地点に移動型地上局を配備し、有事への備えを行う
○ 有事のみでは無く、同システムを用いての平時利用を 提案し、防災以外の産業化も図る

浜通り地域への経済波及効果（見込み）

本計画の中で、南相馬市復興工業団地内に機体量産化製造拠点の建設を行います。(2021 年度)そこでは機体の製造、及び整備、試験などを行う為、浜通り地域で計画的な雇用(2 名 / 年程度)を考えています。また、製造を行うにあたり、機体に必要とする部品製造・調達等を浜通り地域の製造会社と連携したいと考えています。

これまでに得られた成果

これまで 4m サイズの試作機を製造、福島ロボットテストフィールドの滑走路にて飛行試験を複数回成功、同機体の自動制御飛行も成功しています。その他浜通り地域での活動も含め、地元各種メディアの掲載を多数頂いています。また浜通り地域での活動を評価され、令和元年 12 月に南相馬市と福島イノベーション・コースト構想の実現に向けた連携協定を締結しました。

開発者からの浜通り復興に向けたメッセージ

福島ロボットテストフィールドに研究開発拠点を置くことで、長距離無人航空機の社会実験、社会実装に取り組み成果を出すことができました。 さらに、南相馬市復興工業団地内に拠点整備を行うことで、今後、浜通り地域の産業化と雇用創出に向けて邁進していきます。